出張無料回収先である利根町のお話
室町時代から戦国時代までこの地を治めたのは豊島氏でした。豊島氏は当時関東有数の大勢力で、武蔵や下総の国まで勢力を拡大しておりました。豊島氏は戦国時代初期に長尾春景に従い長尾景春の乱をおこします。のちに太田道灌によって制圧され、その勢力がかなり衰退いたします。それと北条氏の台頭も相まって、急速に衰退していきます。豊島区の地名の由来は豊島氏から来ていますが、練馬氏、板橋氏、葛西氏、それと平塚氏と、この地域で地名となっている武家は結構豊島氏の庶流であることが多いです。
この布川城も豊島氏の居城で、南北城時代に築城されたといわれております。坂東太郎という大河利根川が流れているため、水上交通が盛んだったようです。そのため、北条氏がこの地にも勢力を拡大。豊島氏もこの当時になると北条氏の家臣としてこの地を統治しておりました。宿敵佐竹氏の最前線の基地として重要視されておりました。布川城は江戸時代初期に廃城となってしまいます。一国一城政策は今になって考えると多くの文化財の損失政策といえますね。
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