出張無料回収先である境町のお話
平安時代から交通の要所であった境町は関宿城の城下町として栄えました。関宿城は川を挟んだ野田市にあり、利根川沿いの川べりに建っていたので、川向こうの境町も関宿城の城下町の一つとして数えられていました。関宿城は戦国時代に関東有数の要所で、北条氏と上杉氏、佐竹氏、古河公方、結城氏などの大勢力の激戦地でもありました。とくに有名なのは戦国時代中期に行われた関宿合戦で、関宿城を守る簗田晴助と越後の龍こと上杉謙信、鬼義重の異名を持つ佐竹義重(鬼義重)の連合軍対、戦国一の知将北条氏康の戦いで、最終的には北条氏が勝利。この地を治めることになります。戦国時代の大スターたちが争った華やかの地でもありました。
戦国時代に戦国大名たちが躍起になってこの地の獲得に精を出したのには理由がございます。この境町は大河利根川が流れ、結城から関東に物資を運ぶ舟運の中継基地でもありました。境河岸で取り扱う品目は多くは年貢米で、山形などの東北方面の物資の集散地でもありました。江戸時代に入ると、隆盛を究め、日光東往還の宿場町として存在感を高め、街道の北側には多くの問屋や旅籠が軒を並べ、関宿藩の城下町として大いに栄えました。関宿藩は譜代大名が統治して明治時代まで続き、廃藩置県により、明治4年には印旛県となります。
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