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練馬城と豊島氏～PCテックパソコン無料回収

練馬区は昔は河越城と江戸城を結ぶ交通の要所

平安末期から戦国時代まで、この練馬区はひなびた農村でありましたが、近くに川越街道が走っていたことから、多くの人が通った場所でもあります。早い段階で、関東で大都市になっていた川越市と江戸や鎌倉を結ぶ中間地点にあるため、都市はなくても人の往来が結構激しかった場所でもあります。平安末期から戦国時代はこの一帯は秩父氏一門であった豊島氏が治めており、これも秩父氏の一門である江戸氏と同様武蔵野国有数の武将として君臨いたしました。

練馬城は豊島氏にとって要の城

築城年月日は不明ですが、おそらく14世紀末ごろの室町時代に築城されたといわれております。豊島氏は石神井城を居城として、練馬区の練馬城（現：豊島園）、北区の平塚城（現：平塚神社）を支城として築城。特に、練馬城は江戸城と河越城の連絡を遮断する役目を負っていたため、山内・扇谷上杉氏や太田道灌らにとって目の上のたん瘤でした。長尾景春の乱のときに景春方についた豊島氏は太田氏の知略により、江古田原におびき寄せられ、手痛い敗北をいたします。それにより、練馬城を捨て、石神井城に戻ると、それ以降、練馬城が史実から出てこなくなりました。おそらくその後は廃城となったといわれております。遺構は近年まで豊島園の中に残っておりましたが、プールのアトラクションである「ハイドロポリス」の建設により、いまでは完全になくなってしまいました。

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