この世の中で殆ど建物に使われているものが鉄や鉄を主成分とした合金や、鋼で出来ています。大きな建物から小さな商業ビルまで骨組みの殆どが鉄筋でできております。一般の住宅でもお金の掛けたお家や3階建てなどの家には鉄筋が使われております。階層の低いアパートなどにも軽量な鉄骨が使われており、大変重要の高い金属が鉄や、合金、鋼であります。パソコンでも、以前はパソコンケースでも多く使われていました。鉄が鉄鋼産業の主生産品であるのは自明の理と言えるでしょう。
鉄に対して、鉄を含まない金属を非鉄金属とまとめていいます。これは学術用語としてはあまり用いられません。分類があいまいな部分がございます。しかし、ここでは単純明快に鉄以外の金属と表現させていただきます。鉄以外と言うと、軽金属、ベースメタル、レアメタル、レアアース、貴金属、放射性金属とございます。生産量が鉄よりも少なく、需要もある銅やアルミなどの特定の非鉄金属以外は需要も多くありません。しかし近年、半導体製品の増加により、非鉄金属の価値が上昇してきました。
マザーボードには銅や錫、亜鉛などのベースメタルのほかに、貴金属のパラジウムも含まれております。半田一つ見ても、錫と鉛の合金で、熱伝導を良くするために使われます。そしてマザーボードにはリチウム電池が搭載されているので、そこから軽金属であるリチウムを抽出することができます。特に貴金属のパラジウムは貴重な金属で、非常に需要の高い非鉄金属でもあります。昔のパソコンにはパラジウムのかわりに、金や銀、プラチナなどの非常に高価な貴金属が使われておりました。
マザーボードの上に取り付けられているヒートシンクというものがございます。CPUの熱をファンに伝えるため、熱伝導の良い銅が多く使われております。アルミも使われますが、熱伝導という観点からみると銅が非常に優れております
DVDドライブの筺体にはアルミが使われたり、ハードディスクの中にも銅などのベースメタルも使われております。パソコンは資源という宝の山と言っても過言ではございません。